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  3. 住んでから気づく!家を建てた後にかかるお金のリアル

「家は建てたら終わり」ではありません。マイホームの完成はゴールではなく、新しい生活のスタートです。
しかし、せっかく理想の家を建てても「住んでから思ったよりお金がかかる」と悩んでしまう方も少なくありません。
今回は、これから家を建てる方に向けて、家を建てた後にどんなお金がかかるのかを分かりやすくご紹介します。事前に知っておけば、住宅ローンやライフプランの立て方も変わってきますよ。

 

1. 固定資産税・都市計画税などの税金

マイホームを所有すると、毎年「固定資産税」と「都市計画税」がかかります。
・固定資産税:土地・建物の評価額に応じて毎年課される税
・都市計画税:市街化区域にある不動産にかかる毎年課される税
一般的な戸建て住宅では、年間で10万〜15万円程度が目安になります。 エリアや建物の仕様によっては、20万円以上かかることもあります。
なお、新築住宅には固定資産税が3年間半額になる軽減措置もありますが、それが終わる4年目以降は税額が増えるため注意が必要です。

 

2. 火災保険・地震保険の継続費用

住宅ローンを組む際に、加入が義務付けられることが多い火災保険や地震保険。これらは一度きりではなく、定期的な更新が必要です。
・火災保険(5年契約):約10万円程度(建物の構造や補償内容によって変動)
・地震保険(5年契約):年間で1〜2.5万円程度
再契約のタイミングで保険料が値上がりしているケースもあるため、将来の家計にも影響することを想定しておきましょう。

 

3. メンテナンス・修繕費用

家は建てて終わりではなく、経年劣化に応じて定期的なメンテナンスや修繕が必要です。
たとえば、
・外壁塗装:築10年目頃に80万〜150万円程度
・屋根の修繕:内容によりますが30万〜100万円以上
・給湯器の交換:15〜20年で1台あたり20万〜50万円程度
「メンテナンスフリーの素材だから大丈夫」と思っていても、まったく手入れがいらないわけではありません。 将来的な支出として準備しておくと安心です。

 

4. 光熱費(特に冬の暖房)

月々の光熱費も、住みはじめてからの支出として見逃せません。
・冬季の暖房費:月に1〜2万円前後の増加が一般的です
・吹き抜けや大空間のある住宅では、さらに高くなるケースもあります
住宅性能(断熱・気密)によっても大きく差が出るため、建てる段階での性能設計も重要です。

 

5. 家具・家電・カーテンなどの購入費

新居には、新しいサイズやレイアウトに合わせた家具・家電・カーテン類の購入が必要になることも多いです。
・オーダーカーテン:1窓あたり3〜8万円程度
・エアコン追加設置:1台あたり10万〜25万円前後
・家具・家電の新調:全体で50万〜150万円程度が目安
建物価格だけを考えてしまいがちですが、住まいの“中身”にかかる費用も意外と大きいことを意識しておきましょう。

 

6. お庭・外構まわりの工事費(後回しにしがち)

玄関まわりや駐車場、目隠しフェンスなど、外構工事も見落としやすい費用のひとつです。
・カーポート(1台分):30〜50万円程度
・ウッドデッキ:20〜80万円程度(材質による)
・フェンス・門柱まわり:15〜30万円以上
「あとからやろう」と思っていると、生活のしづらさを感じたり、費用が割高になる場合もあります。 建築段階で一緒に計画しておくと、トータルコストも抑えられます。

 

7. 将来のライフイベントへの備えも必要

家づくりの時点では見えづらい支出ですが、暮らしていく中で変化していく家計にも備えが必要です。
・子どもの成長にあわせたリフォームや間取り変更
・電気代・ガス代の値上げ
・車の買い替えや親の介護など、ライフイベントの変化
こういった将来の出費に備えて、住宅ローン返済を生活ギリギリに設定しないことが大切です。

 

「建てて終わり」じゃないからこそ、備えておきたい

家づくりは、建物の価格だけでなく、住み始めてからの支出もトータルで考えることが大切です。
・建てた後にかかるお金を把握する
・無理のない返済計画を立てる
・将来のための備えも考えておく
こうした意識を持つことで、「住んでからの後悔」を防ぎ、安心して暮らしを楽しめる家づくりにつながります。

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