家づくりで多くの方が直面するのが「予算オーバー」です。最初は予算内で収めるつもりが、希望を詰め込むうちに金額がどんどん膨らんでしまうことがあります。特に、「オプションの追加」「土地にかかる費用」「外構工事の後回し」などが原因で、見積もりよりも数百万円単位で増えるケースも。
建物本体の価格だけでなく、土地代、登記費用、税金、外構費、引越し代、新生活にかかる家具家電費など、家づくりにかかる全体の費用を最初に把握しておくことが大切です。また、予備費(想定外の出費用)として、全体予算の1割程度を確保しておくと安心です。
・収納が足りない
・動線が悪くて家事がしづらい
・日当たりが悪い
・リビングが狭く感じる
これらの後悔は、実際の生活シーンを想像せずに間取りを決めてしまったことが原因である場合が多いです。
間取りを考える際には、朝起きてから寝るまでの生活動線を具体的にイメージしてみましょう。
例えば、朝の支度はどの順番で動くか?
洗濯から収納までの動線はスムーズか?
子どもが成長したとき、部屋の使い方は変わらないか?
といった「未来の暮らし」を想定して設計に反映させることが、後悔しない家づくりのポイントです。
・対応が遅い
・説明があいまい
・設計と施工がズレている
業者との信頼関係が築けていないと、家づくりの過程でトラブルが発生しやすくなります。特に「価格が安いから」という理由だけで選んでしまうと、施工後の対応が悪かったり、説明不足によるすれ違いが起きることもあります。
実績や口コミをチェックすることに加え、打ち合わせの段階での「相性」も大事な判断材料です。質問に対して丁寧に答えてくれるか、こちらの要望をしっかり理解してくれているかを見極めましょう。
また、地元密着型の工務店などは、地域に根ざしたきめ細やかな対応をしてくれることが多いため、候補に入れてみるのもおすすめです。
間取りやデザインに目がいきがちですが、断熱性、耐震性、通気性などの住宅性能も非常に重要です。性能が低いと、夏は暑く冬は寒い、光熱費が高い、結露やカビが発生するなど、住み始めてからのストレスにつながります。
家の構造や使用する断熱材、換気システムなどについて、業者から詳しく説明を受け、自分でもある程度の知識を持っておくことが大切です。ランニングコストのかからない家にするためには、初期投資で性能にこだわることも長い目で見ればお得になるケースが多いです。
家づくりには多くの決断が伴いますが、今回ご紹介したような「ありがちな落とし穴」に注意をすることで、後悔の少ないマイホームづくりが可能になります。
情報をしっかり集めて、信頼できるパートナーとともに、あなたらしい家づくりを進めていきましょう。